練馬区保護司会は地域ごとに5つの分区に分かれて活動しています。

 

各分区では定期的に分区会をもち、相互の研修に努めています。保護観察官から直接指導を受けたり、個人情報に配慮しながら事例についての検討をしたり、日々直面する対象者とのかかわり方について話し合いを行います。

 

また、地域の学校や施設を訪問し、更生保護活動への理解を深めていただくよう活動しています。非行・犯罪の予防のための地域集会を行ったり、セーフティー教室に参加したり、さまざまな機会を通して保護司の仕事を紹介しています。

 

施設見学も大事な研修です。対象者の状況を理解するためにも、各地の刑務所や少年院を訪問し、施設の方と懇談することで見聞を広めるようにしています。

 

第1分区

 

 

第1分区は、練馬、桜台、羽沢、中村北、中村、中村南、豊玉上、豊玉北、豊玉中、豊玉南、羽沢、桜台、小竹町、旭丘の地域で構成されています。また、板橋区、豊島区、中野区、杉並区の4つの区に面し、練馬5分区の中では、もっとも東側にあり、もっとも東京の副都心に近い位置にあります。

 

西武線の江古田駅周辺には武蔵大学、武蔵野音楽大学、日本大学藝術学部がランドマークとして座し、西武池袋線の沿線でもある第1分区には、日本全国からの学生だけではなく、海外からの多くの留学生が生活の場としています。副都心に近いという地域の特性も加わって、様々な生活スタイル、人生観、趣向を受け入れられる懐の深い地域となっているのではないでしょうか。

 

第1分区の中央を走る千川通は、見事な桜並木があることで知られており、ソメイヨシノと八重桜が交互に植えられ、ソメイヨシノが終わると八重桜が咲き、春を華やかに彩ります。

 

夏には、練馬の風景百選に取り上げられている中村橋の阿波踊りをはじめとして、多くの地域で盆踊り大会が賑やかに展開され、この地域の夏の風物詩となっています。

 

秋には、各町会の鎮守である神社の秋季例大祭、商店会の祭り等の他、先に記した3大学の学園祭が開催され、街を上げての音楽祭「EKO ON」「小竹の森音楽祭」等、アマチュアの音楽愛好家からプロフェッショナルな音楽家たちのフェスティバルや、町会主催の「文化祭」まで、様々な芸術活動が盛んに繰り広げられます。

 

こういった多様性をバックに、第1分区には様々な方面で活躍する保護司が多く、和を持って発展的な意見を交わし合い、対象者へのフォローに関しても後輩が先輩に相談しやすい環境を作りあげていると言えましょう。また、各部の活動を初め、第1分区としてのイベント等を積極的に行い、保護司活動への地域の理解を深め、活動を広範化するために尽力しています。

 

今後も更に、更生保護に理解があり、真摯に社会を明るくすることへの情熱ある保護司の充足率上昇に貢献するべく、活動をより一層活性化し、分区の保護司一人ひとりが益々協力しあえる地域となるよう期待しています。

(藤澤 すみ子)

 


 第2分区

 

第2分区は七つの地区で構成されています。

 

平成2911月現在で氷川台地区、保護司5名。錦地区0名。早宮地区3名。春日町地区4名。平和台地区0名。北町地区4名。田柄地区2名の合計18名(男性保護司10名、女性保護司8名)で活動をしています。

 

 氷川台地区には東京少年鑑別所が有り、第2分区から視察委員として2名が参加しています。そのはす向かいには都立城北中央公園があり、春には桜、秋には紅葉が楽しめます。最寄り駅は有楽町線氷川台駅です。

 

 早宮地区、春日町地区、平和台地区には畑が点在し、直売所が開かれ、夏にはトウモロコシや枝豆に人気があります。最寄り駅は有楽町線平和台駅と大江戸線春日町駅があります。

 

 北町地区には田柄川緑道があり、錦・北町・田柄を通り、さまざまな植物が植えられており、四季折々の風景が楽しめます。北町小学校付近には徳川綱吉御殿跡之碑があります。また、旧川越街道(北町2丁目付近)では、きたまち阿波踊りが7月の最終土曜日に盛大に披露されており、今年で第25回を迎えました。北町4丁目には、陸上自衛隊練馬駐屯地があり、周囲には桜の木が植えられています。また、北町8丁目には大松の富士塚があり、毎年820日に山開きの例祭が行われています。最寄り駅は東武東上線東武練馬駅と有楽町線地下鉄赤塚駅です。

 

 田柄地区には田柄愛宕神社があり、毎年724日の例大祭には金魚市が開かれています。境内の神楽殿では舞や演芸が奉納され、多くの露店も出て参拝者で賑わいます。最寄り駅は有楽町線地下鉄赤塚駅です。

 

 写真は平成29106日に行った、東京少年鑑別所への訪問研修と城北公園の風景です。

                                (田中 尚子)

 


第3分区

 

3分区は練馬区の真ん中あたりを担当しています。具体的には向山・貫井・高松という、かつて江戸と清瀬を結ぶ清戸道に面した地域、光が丘、旭町、土支田という、かつての成増飛行場のあった地域、そして富士見台、高野台、谷原、三原台という、かつてのふじ大山道(富士街道)に面した地域です。

 

明治時代まで、この地域は純農村地帯でした。石神井川や白子川沿岸には水田が広がり、水車を使っていたということです。現在でも土支田には水車が残っています。また関東ローム層の上に先人の努力で肥沃な畑地が造成され、麦や野菜などの生産が行われていました。大消費地江戸に近いという利点を生かし、ダイコンを使ったタクワン漬けなどの生産もされていたようです。

 

その様子が近年大きく変わったのは戦時中に成増飛行場が作られたことでした。そして戦後になり、その跡はグラントハイツという米軍家族用の施設になりました。昭和39年の東京オリンピックではボート競技が行われた戸田へのルートとして目白通り・笹目通りが拡幅整備され、農村から住宅地へと変わっていきました。

 

現在のこの地域は、畑は残っているものの水田はなくなり、ほぼ住宅地となっています。特にグラントハイツは光が丘公園となり、光ヶ丘団地となって多くの人の住む町となりました。大江戸線が光が丘から都心へと延び、西武池袋線は副都心線や有楽町線と相互乗り入れをし、便利になりました。また、関越高速道や外環道が目白通りと笹目通りの先につながり、また、環状八号線ともつながって交通の便がよくなりました。マンションなどの建設も続いて、さらに人口が増えています。

 

3分区には貫井・向山・高松地区に8名、光が丘・旭町・土支田地区に7名、富士見台・高野台・谷原・三原台地区に4名の保護司が活動しています。各学校のセーフティー教室に参加し、非行防止について話し合ったり、中学校などでのミニ集会を行い更生保護についての理解を深めてもらったりしています。光が丘体育館で行われる、保護司会後援の練馬区小学生キャッチバレーボール大会では地元の分区会として支援をしています。駅頭などでの広報活動や社明運動のさまざまな活動も行っています。多くの人たちに更生保護について理解を深めていただく「社会を明るくする運動」が少しずつ人々に知られるようになってきたのは嬉しいことです。非行や犯罪を減らすためには、そこに住む人々の更生保護の地道な活動が大事です。地域の人々が互いに手を携える、互いの顔の見える関係を広げていくよう、力を尽くしていきたいと思います。そして、保護司として共に活動していただける方を増やしていきたいと考えています。

(髙山 繁一)

                                                            


第4分区

 

 

4分区は20196月現在、大泉町・大泉学園町・東大泉・西大泉・南大泉の5つの地域から男性9名女性3名の13名の保護司で活動しています、地域内にはまだまだ緑が多く畑が点在している広いエリアです。北西部には都立大泉中央公園や区立大泉さくら運動公園があり地域の憩いの場となっていて埼玉県と接する境の地域になります。

 

またこの地域では大江戸線の早期延伸に向けて都道230号線の整備や放射7号線の整備が行われており、また外環道と関越高速道の大泉インターがあります。練馬区の北西部から西部にまたがる、西武池袋線大泉学園駅が最寄りの駅になるところです。

担当地区内には自子川が流れ、カタクリの花の清水山の森があります。また、もみじやま公園は春には桜が秋には紅葉が人びとの目を楽しませてくれます。特に大泉学園通りの桜は見事な桜のトンネルを作るので多くの人で賑わいます。中里郷土の森では野鳥やホタルが楽しめてとてものどかな地域です。

 

分区では分区長を中心に移動分区会など含め一年に6回の分区会を開催しています。分区員は練馬区保護司会の5つの部会に所属し、それぞれの専門知識の向上に努めています。また地域内の区立中学校において順番に地域集会を実施し、都立さくら高校はじめ地域内の小中学校のセーフティー教室には地域分区員が調整してなるベく参加することにしています。

(國分 昭夫)

 

 

 


第5分区

 

練馬区の南西部に5分区は位置し、ほぼ四角の形をしている。西武池袋線と新宿線が東西に走っている。まだ自然が多く残り、石神井川が地域の西から東に流れ流域には武蔵関公園、石神井公園がありボートを楽しむ姿が見られる。特に石神井公園の三宝寺池沼沢植物群落は国の天然記念物に指定されている。また池の南側には中世豊島氏城館跡があり、都の文化財史跡・石神井城跡に指定されている。

 

 さて5分区の保護司会活動を紹介します。保護司は全員地域の分区に所属し5つの専門部会にも入ります。

 

 分区活動の基本として分区会を原則として年6回以上開催し観察所や東京都保護司会連合会の情報の共有や問題点を協議検討します。保護司の資質の向上を図るため国の定例研修を年3回、また分区においても自主研修を行っています。年1回施設見学を行い刑務所、少年院等に出向き勉強させて貰っています。

 

 地域の小中学校で開催されるセーフティー教室にはできるだけ参加して学校との連携を図っております。保護司会主体の地域集会を年1回関中学・石神井中学で学校側と保護者会と共にテーマ等を協議し開催しています。

 

 毎年7月第一土曜日には練馬文化センター傍の平成つつじ公園にて「フェスティバル」、20日前後に練馬文化センターにて「集い」が開催され多数の人が来てくれます。

 

 練馬区保護司会の定員充足率が60%前後と低いのですが当分区も先細りの状態です。今後の課題として保護司の増員を図らねばなりません。地域の諸団体と連携して保護司の増加を図りたいと思います。

 

 ボランティアとして保護司の仕事は大変ですが、人との繋がりが広がり自分を向上しようとする力を与えてくれます。

 

                                                    (第5分区長 井口 正樹)